ビレイデバイス&ディセンダー
ビレイデバイスとは、ビレイは登山用語で『ロープで確保する』、デバイスは『装置やからくり』。崖など登る人・登ってくる人をロープ確保するときに用います。
またビレイデバイスは、ディセンダー(ディッセンダー)としても活躍します。ディセンダーとは下降器のことで、少しの力加減でロープの繰り出しスピードを調整し崖を降りることができます。これを懸垂下降(ラペリング)と言います。
文章ではよく解らないでしょうから動画をどうぞ。
How to Rappel
ビレイデバイス&ディセンダーの種類
チューブタイプ ブロッキング機能なし
チューブタイプには、ブロッキング機能(ブロックモード)の有無がある。トップを務めない場合、ブロッキング機能なしで構わない。
チューブタイプの特徴は、とにかく軽量。そして可動部が無いので、砂を噛んだり凍り付いて動かないという心配がない。
画像は“BlackDiamond ATC-XP”
チューブタイプ ブロッキング機能あり
ブロッキング機能とは、大きめのカラビナホールが目印でセカンドのビレイにも使用可能。ブロッキング機能なしのビレイデバイスより若干重量が増すが、有ったほうがイザというとき役立つ。
まず最初のひとつを購入する場合、当サークル規定はこのタイプ。
画像は“BlackDiamond ATC-Guide”
オートロックタイプ
ビレイデバイスとしては、クライマーが落下したとき自動ロックするのでヒューマンエラーが極限まで無くなる。
しかし、手放しで安心というわけではない。ロープによっては、落下からロックが働くまでタイムラグがあり思わぬ衝撃となる場合があるので、よく特性を理解していないと事故につながる。オートロックタイプの細かい特徴は別な機会で。
画像は“Petzl グリグリ2”
ビレイデバイスラインナップ
“Petzl ルベルソ4”、ATCガイドと2大巨頭。
機能美が美しく、強度を保ちながら極限まで削がれたボディ。ビレイデバイス&ディセンダーでは最軽量。
重量59g
適合ロープ径シングル8.9mm以上, ツイン・ダブル7.5mm以上。
Petzl / ALTERIA
BlackDiamond ATC-Guide / ブラックダイヤモンド ATCガイド
“BlackDiamond ATCガイド”、ルベルソ4と二大巨頭。
適合ロープにシングルとツイン・ダブルの記載はないが、8mmロープはシングルでは使わないので、ロープの規定に準ずるということ。
すなわち、9.2~11mmはシングルロープ, 7.7~9.2mmはツイン・ダブルロープ。
重量88g
適合ロープ径7.7~11mm。
BlackDiamond / LOST ARROW
Mammut Wall alpine belay / マムート ウォールアルパインビレイ
“Mammut ウォールアルパインビレイ”、最もリーズナブルなビレイデバイス&ディセンダー。
他社に対抗してごっそり値下げしたマムート。
重量70g
適合ロープ径7.5~10.5mm。
Mammut
Grivel Master pro / グリベル マスタープロ
“Grivel マスタープロ”、イタリアのブランド。
Y字の突起にロープを掛けると、フリクションが4箇所に増え、より軽い力で制動可能。
重量89g
適合ロープ径7.7~11mm。
Grivel / Magic Mountain
“DMM ピボット”、イギリスはウェールズのブランド。
DMMピボットはブロッキング機能がユニークで、専用カラビナと組合わせると荷卸しが楽に行えるらしい。